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オデッセイ5代目は不人気?前期と後期の違いや失敗しない選び方

オデッセイ5代目は不人気?前期と後期の違いや失敗しない選び方

ホンダを代表するミニバン、オデッセイ。

その中でも2013年に登場した5代目は、今でも多くの議論を呼ぶモデルです。

ネット上ではオデッセイ5代目の不人気という言葉をよく目にしますが、これから購入を考えている方にとっては、実際の乗り心地や前期と後期の違い、さらには特有の故障のリスクなどは非常に気になるポイントではないでしょうか。

また、スポーティーなアブソルートと標準モデルで何が違うのか、中古車として選ぶ際にどこに注目すべきか迷っている方も多いはずです。

この記事では、私が調べた内容をもとに、5代目オデッセイのリアルな評判と、賢い選び方についてお伝えします。

オデッセイ5代目の不人気という評価の裏側に隠された、この車本来の魅力についても触れていきたいと思います。

記事のポイント

  • 5代目が不人気と言われる背景にある市場の期待とのズレ
  • 前期・中期・後期のモデル変遷による装備や乗り心地の進化
  • アブソルートと標準グレードの性能面での決定的な違い
  • 中古車市場における適正な相場と購入時のチェックポイント
目次

オデッセイ5代目の不人気な理由を徹底分析

オデッセイ5代目の不人気な理由を徹底分析

ホンダのフラッグシップミニバンとして登場したRC型オデッセイですが、なぜ一部で不評を買ってしまったのでしょうか。

私自身、この車の成り立ちを詳しく追っていくと、そこにはメーカーのこだわりと市場のニーズが真っ向からぶつかり合ったドラマが見えてきました。

まずは、その「不人気」の正体に迫ってみましょう。

  • 低重心スタイル廃止への反響
  • アルファード等の競合車と比較
  • 設計の古さと割高感
  • 5代目の乗り心地
  • 5代目の故障

低重心スタイル廃止への反響

低重心スタイル廃止への反響

4代目までのオデッセイは、セダン並みの低重心と「立体駐車場に入るサイズ」が最大の武器でした。

しかし、5代目は利便性を高めるために、ホンダ独自の低床技術を活かした「他車よりは低いが、従来よりは高い」という絶妙な車高を維持しています。

しかし、従来の「地を這うような低さ」を愛していた熱狂的なファンからすると、この変化は「一般的なミニバンのスタイルへの歩み寄り」に映り、唯一無二の尖ったアイデンティティが揺らいだように感じさせてしまったのです。

実際には、独自の「超低床プラットフォーム」によって、ライバル車よりも圧倒的に低い重心と優れた旋回性能を維持していましたが、カタログ上の全高数値が上がったことによる心理的なインパクトは想像以上に大きなものでした。

私自身、このパッケージングこそが現代の都市生活における利便性と走行性能の最適解だと感じていますが、かつての極端な低さを知る層には、個性が薄まったという印象を完全に拭い去ることは難しかったようです。

アルファード等の競合車と比較

アルファード等の競合車と比較

5代目が直面した最大の壁は、トヨタ・アルファードという絶対王者の存在です。

高級ミニバンというカテゴリーにおいて、アルファードは「豪華絢爛な動く応接間」としての地位を盤石にしていました。

それに対してオデッセイのデザインは、ホンダらしい洗練さはあるものの、高級車特有の「圧倒的な存在感」や「ギラつき」が不足していると評されることが多かったのです。

特に内装の質感において、細部のメッキ使いやシートの厚みなどが、同じ価格帯の競合車と比較された際に「少し物足りない」と感じさせる要因になりました。

ユーザーが高級ミニバンに求めるのは、単なる移動手段としての機能だけでなく、「所有する喜び」を感じさせる華やかさだったことが、販売面での苦戦に繋がったと考えられます。

プレミアムミニバンとしての立ち位置の難しさ

オデッセイはステップワゴンよりも上位、しかし輸入車やアルファードよりはスポーティーという、非常に絶妙なポジションを狙っていました。

しかし、この「中間」の立ち位置が、かえって「どちらつかず」という印象を与えてしまったのも不人気の要因の一つです。

高級感を求めるならアルファード、走りを求めるならスポーツセダンやSUVという具合に、ユーザーが分散してしまったのです。

設計の古さと割高感

2013年にデビューしたRC型は、幾度ものマイナーチェンジを繰り返しながら10年以上も販売が継続されました。

自動車業界において10年という歳月は、技術が2世代分は進化するほどの長い期間です。

2023年に中国生産モデルとして再導入された際も、基本骨格やエンジンの設計そのものは10年前のものがベースとなっており、これが「最新の車としては設計が古い」という指摘を招く原因となりました。

さらに、再導入モデルの価格が500万円前後に設定されたことも議論を呼びました。

装備自体は豪華になっていますが、根本的なプラットフォームが変わっていないことに対し、最新の安全技術や燃費性能を求めるユーザーからは、内容に対する割高感が拭えないという意見が出ています。

2023年の再導入モデルは装備が充実している反面、最新の競合他車が採用する先進デバイスと比較すると、一部で世代の古さを感じさせる箇所があります。購入前には必ず実車で使い勝手を確認することをお勧めします。

5代目の乗り心地

5代目の乗り心地

5代目オデッセイの購入を検討する際、最も注意深くチェックすべきなのがオデッセイ 5代目の乗り心地です。

ホンダは「ミニバンでも楽しく走れる」ことを追求し、サスペンションをあえて硬めにセッティングしました。

これが、路面の凹凸を拾いやすく、特に2列目や3列目の乗員にとっては「突き上げが不快」と感じさせる大きな要因となったのです。

特に初期モデル(2013年〜2015年頃)は、その傾向が顕著でした。

家族を快適に乗せるためのミニバンなのに、乗員から「乗り心地が悪い」と不満が出るようでは、ファミリーカーとしての評価が下がるのは避けられません。

この硬めの乗り味が、ネット上でのネガティブな口コミを拡散させる一因となってしまいました。

リアサスペンションの構造と特性

5代目では、それまでのダブルウィッシュボーン式から、よりスペース効率の良いトーションビーム式(リア)に変更されました。

この変更が「コストダウンだ」と揶揄されることもあり、走りにこだわる層からも厳しい視線が注がれました。

低床プラットフォームとの兼ね合いで足回りの余裕が少なかったことも、乗り心地の改善を難しくしていた理由の一つです。

5代目の故障

5代目の故障

長く愛着を持って乗るために避けて通れないのが、オデッセイ 5代目の故障に関するリスク管理です。

RC型は全体的に信頼性は高いものの、特定の年式や個体で見られる「持病」のようなトラブルも報告されています。

これらを事前に把握しておくことで、中古車選びの失敗を未然に防ぐことができます。

  • CVTの不具合:CVTプーリーの油圧不足によるベルト滑りや振動などに対して、保証期間延長の対応が案内されています。
  • 燃料ポンプの不具合:低圧燃料ポンプの不良により、最悪の場合は走行中にエンジンが停止するおそれがあり、リコール対象になっています。
  • ドアミラースイッチの不具合:スイッチ内部の不良により、走行中や停車中にドアミラーが意図せず格納するおそれがあり、こちらもリコール対象となっています。

リコール情報は、国土交通省のHPで車台番号を入力すれば簡単に確認できます。

中古車を購入する際は、販売店に「リコールの対策作業はすべて完了しているか」を必ず確認し、整備記録簿を提示してもらうようにしましょう。
(出典:国土交通省『リコール情報検索』

オデッセイ5代目が不人気なのは本当?改良の歴史と選び方

オデッセイ5代目が不人気なのは本当?改良の歴史と選び方

不人気の理由を並べると欠点ばかりが目につきますが、実は5代目オデッセイは「改良のたびに化けてきた車」でもあります。

もしあなたが、初期の評判だけでこの車を候補から外しているとしたら、それは非常にもったいないことです。

ここからは、不人気説を覆すほどの進化を遂げたモデルの歴史を振り返ります。

  • 5代目の前期・中期・後期の違い
  • 5代目アブソルート
  • 後期型のビッグマイナーチェンジ
  • 中期モデルの魅力と特徴
  • オデッセイ 5代目の中古
  • リセールバリューと経済的な評価
  • 利便性や走りの質

5代目の前期・中期・後期の違い

5代目オデッセイの中古車を探す上で、前期と後期の違いを把握しておくことは絶対条件です。

実はRC型は、大きく分けて3つの世代が存在します。

2013年〜2017年の「前期」、2017年〜2020年の「中期」、そしてデザインが大幅に変わった2020年以降の「後期」です。

最大の転換点は、2017年のマイナーチェンジです。

ここで待望の「Honda SENSING」が全グレードに標準装備、あるいは大幅に普及しました。

また、ハイブリッドモデルの名前が「i-MMD」から「e:HEV」へと変わったのもこの時期です。前期型が「ホンダの理想」を詰め込んだ尖ったモデルだったのに対し、後期型に向けて徐々に「ユーザーの快適性」を重視した万能ミニバンへと成長していった歴史があります。

安全装備の決定的な差

前期型の初期モデルには、現在では当たり前となった衝突軽減ブレーキなどの先進安全装備が搭載されていませんでした。

2015年の改良から徐々に設定されましたが、やはり完成度の高い安全支援を求めるのであれば、2017年11月以降の中期モデル以降をターゲットにするのが賢明です。
(参照:本田技研工業『Honda SENSING公式ページ』

5代目アブソルート

5代目アブソルート

スポーツグレードとして設定されたオデッセイ 5代目のアブソルートは、標準車とは明らかに異なる熱量で作られています。

搭載される2.4L i-VTECエンジンは、アブソルート専用の直噴仕様となっており、力強い加速感と優れた燃費性能を両立しています。

運転席に座ると、ミニバンであることを忘れさせるようなダイレクトな操作感が味わえます。

標準モデルとアブソルートのエンジンスペック比較

項目標準グレード (G等)アブソルート
エンジン形式ポート噴射直噴 (Direct Injection)
最高出力175 ps190 ps
最大トルク22.9 kgf・m24.2 kgf・m
燃費 (JC08モード)13.8 km/L14.0 km/L

スペック表からも分かる通り、アブソルートはパワーで勝りながら燃費も良いという、まさに「走りのホンダ」を体現したような性能です。
(参照:本田技研工業『新型オデッセイ/オデッセイ アブソルートを発売』

後期型のビッグマイナーチェンジ

後期型のビッグマイナーチェンジ

2020年に行われた「後期型」への変更は、単なるマイナーチェンジの域を超えた劇的な進化でした。

フロントマスクは薄型ヘッドライトと大型グリルによって最新のトレンドに沿った「力強い顔つき」へと生まれ変わり、内装もインパネの質感が向上しています。

特筆すべきは、不評だった「乗り心地」がこの後期型でついに完成の域に達したことです。

サスペンションの減衰力を最適化し、シートのクッション材まで見直したことで、不快な突き上げが大幅に軽減されました。

アルファードのような浮遊感とは異なる、地面に吸い付くような「しっとりとした乗り味」は、この後期型でしか味わえない贅沢な仕上がりになっています。

利便性機能の追加も魅力

後期型では、手をかざすだけでスライドドアが開閉できる「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」や、足をかざして開くパワーテールゲートなど、現代の高級ミニバンに相応しい利便装備が数多く追加されました。

これらの進化を考慮すれば、多少中古相場が高くても後期型を狙う価値は十分にあります。

中期モデルの魅力と特徴

中期モデルの魅力と特徴

「最新の後期型は予算オーバーだけど、前期型は装備が不安」という方に私がおすすめしたいのが、2017年〜2020年の中期モデルです。

このモデルは、前期型のスタイリッシュな外観を維持しつつ、Honda SENSINGの全車標準化が行われた非常にバランスの良い世代です。

また、この時期のハイブリッドモデル(後のe:HEV)は熟成が進んでおり、滑らかで力強い走りと実用燃費の良さを高い次元で両立しています。

「不人気」というレッテルのおかげで、中古相場が比較的落ち着いているのもこの世代の特徴です。

新車価格から考えると、驚くほど内容の濃い車を手の届く価格で手に入れることができます。

オデッセイ 5代目の中古

オデッセイ 5代目の中古

中古車市場におけるオデッセイ 5 代目中古の流通量は非常に豊富です。

ただし、価格の幅が非常に広いため、自分の予算と「絶対に譲れない条件」を明確にしておく必要があります。

100万円台の前期型アブソルートは走行距離が伸びているものが多く、メンテナンス費用を考慮する必要があります。

狙い目は、走行距離5万キロ前後の中期型ハイブリッドアブソルートです。

燃費性能が良く、安全装備も充実しているため、リセールバリュー(売却時の価格)も比較的安定しています。

ただし、安すぎる個体の中には修復歴があったり、水没車が混ざっていたりするリスクもゼロではありません。

必ず「認定中古車」などの保証がしっかりとした車両を選び、信頼できる販売店で購入することを強くおすすめします。

リセールバリューと経済的な評価

リセールバリューと経済的な評価

「不人気だから、売るときに二束三文になるのでは?」と心配される方もいますが、安心してください。

5代目オデッセイのリセールバリューは、ミニバン全体で見れば上位に位置します。

特にハイブリッド車や、最上級グレードの「アブソルートEX」は、中古市場での指名買いが多いため、値落ちが緩やかです。

維持費に関しても、ハイブリッドモデルであれば自動車税の優遇(年式による)や燃費の良さで、ランニングコストを低く抑えることが可能です。

ガソリン車も、アブソルートの直噴エンジンは意外と燃費が伸びるため、このクラスのミニバンとしては経済的な部類に入ります。

トータルコストで考えれば、非常に賢い選択肢の一つと言えるでしょう。

利便性や走りの質

利便性や走りの質

世間がアルファードのような巨体に流れる中、あえてオデッセイを選ぶ理由は明確です。

それは、「日本の都市部での使い勝手の良さ」と「運転する楽しさ」です。

全高1,700mm前後のボディは、多くの都市部に存在する高さ制限付きの駐車場に対応しており、目的地を選びません。

また、低い床のおかげで小さなお子様やお年寄りも乗り降りしやすく、重心が低いためカーブでも車体が大きく揺れることがありません。

「家族のためにミニバンは必要だが、運転が退屈なのは嫌だ」というドライバーにとって、この車以上に理想的な回答はないかもしれません。

周りの「不人気」という声は、自分自身のライフスタイルに照らし合わせたとき、何の意味も持たなくなるはずです。

まとめ:オデッセイ5代目の不人気説を覆す独自の価値

総括すると、オデッセイの5代目が不人気と言われる主な理由は、初期の乗り心地の硬さや、豪華さを求める市場の主流から少し外れていたことにあります。

しかし、詳しく見てきた通り、その欠点はモデルチェンジごとに見事に修正され、現在では他に代えがたい「走れる高級ミニバン」としての地位を確立しています。

もしあなたが、運転が好きで、かつ家族の利便性も守りたいのであれば、5代目オデッセイは不人気どころか「隠れた名車」に映るはずです。

ただし、記事内の数値や仕様は一般的な目安であり、年式や個体によって状態は大きく異なります。

正確な情報は必ずホンダ公式サイトやディーラーでご確認ください。

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