ホンダのフラッグシップミニバンとして長く愛されてきたオデッセイの中でも、5代目にあたるRC4型はハイブリッドシステムの完成度が非常に高く、私も大好きな一台です。
しかし、中古車で探そうとすると、前期・中期・後期の3モデルが存在し、それぞれの違いが分かりにくいと感じている方も多いはずです。
実際、「オデッセイ rc4 前期 後期 違い」と検索してみると、燃費性能の差や乗り心地の評判、さらにはホンダセンシングの機能アップデートなど、気になる情報が次々と出てきます。
私自身、中古車相場を眺めながら「どの年式が一番コスパが良いのだろう」と悩む時間は楽しいものですが、正確な知識がないと購入後に後悔してしまう可能性もあります。
特に大きなマイナーチェンジが行われた2017年と2020年のタイミングでは、見た目だけでなく安全装備や静粛性といった「クルマの格」そのものが大きく進化しています。
この記事では、私が調べた情報を基に、それぞれのモデルがどのように変化してきたのか、そして今買うならどれがベストなのかを徹底的に解説していきます。
記事のポイント
- 前期から後期にかけて劇的に変化したエクステリアデザインと質感の差
- 渋滞追従機能付ACCの採用などHonda SENSINGの決定的な機能の違い
- 後席の家族も喜ぶ乗り心地の改善と静粛性を高める遮音技術の進化
- 中古車市場での価格動向とハイブリッドバッテリー寿命への備え方
オデッセイ rc4 の前期や後期の違いを徹底比較

オデッセイRC4は、2013年に登場したガソリンモデルから少し遅れて、2016年にハイブリッドモデルとしてデビューしました。
そこから2022年の生産終了(後に再投入)までの約6年間で、2度の大きなマイナーチェンジを経験しています。
ここでは、前期・中期・後期の変遷を辿りながら、それぞれのモデルが持つ独自の魅力を深掘りしていきましょう。
- フロントマスクの劇的な変化
- シーケンシャルランプなどの技術進化
- 最新メーターパネルの採用
- 乗り心地の改善と遮音対策
- e:HEVへと進化
- 安全性能の向上
フロントマスクの劇的な変化

オデッセイRC4のエクステリアは、マイナーチェンジのたびに「より厚く、より強く」進化してきました。
前期型(2016年〜2017年)は、5代目オデッセイの基本コンセプトである「低床・低重心」を最も忠実に表現したスラント気味のフロントマスクが特徴です。
スタイリッシュで流麗なデザインを好む方には、今でもこの前期型が一番美しく見えるかもしれませんね。
しかし、市場のトレンドが力強い大型グリルへと傾く中で、中期型(2017年〜2020年)ではグリルの開口部が広がり、バンパーの造形もより立体的になりました。
そして決定的なのが後期型(2020年〜2022年)です。ボンネットフードの先端を高くし、グリルを垂直に近い角度で立たせることで、ミニバンらしい重厚感と高級感を一気に高めてきました。
この変更は「別の車種になったのではないか」と思わせるほど劇的で、現代的な迫力を求めるなら後期型一択と言えるでしょう。
世代別のフロントフェイス比較
| 項目 | 前期型 | 中期型 | 後期型 |
|---|---|---|---|
| グリルの印象 | 流麗・スポーティ | ワイド感の強調 | 重厚・バーチカル |
| ヘッドライト | LED(一部電球) | LED標準化拡大 | 薄型フルLED |
シーケンシャルランプなどの技術進化

灯火類の進化は、RC4を夜間に見かけた際にその世代を瞬時に判別できるポイントです。
前期型ではリアコンビネーションランプの一部にまだ電球が残っていましたが、中期型から徐々にLED化の範囲が広がりました。
そして、後期型で採用された「シーケンシャルターンシグナルランプ」は、まさにフラッグシップにふさわしい装備と言えます。
このいわゆる「流れるウインカー」は、フロントとリアの両方に採用されており、点灯時の高級感が段違いです。
単なる見た目のお洒落さだけでなく、周囲の歩行者や後続車からの視認性が向上するという実益もあります。
また、リアコンビネーションランプ自体のデザインも、後期型ではよりソリッドで立体的な造形に変更されており、メッキ加飾との組み合わせによってワイドなスタンスが強調されています。
夜のドライブがより誇らしくなるのは、間違いなく後期型ですね。
最新メーターパネルの採用

インテリアに足を踏み入れると、ドライバーが最も長く触れる部分であるメーター周りの進化に驚くはずです。
前期・中期型では、中央に3.5インチの小型液晶を備えたアナログメーターが採用されていました。
これはこれで視認性は悪くないのですが、後期型で導入された7インチの高精細フルカラー液晶メーターを見ると、その情報量の多さと近代的なグラフィックに魅了されます。
さらに、後期型ではインパネのデザインが根本から見直されました。
ダッシュボード上部には質感の高い加飾パネルが奢られ、助手席正面には新たにリッド(蓋)付きの「インパネアッパーボックス」が設置されています。
前期・中期モデルのオーナーから聞かれることが多かった「小物の置き場に困る」という声に、ホンダが真摯に応えた形ですね。
ステアリングを握った瞬間に感じるワクワク感や高級感は、後期型で一気にクラスアップしています。
乗り心地の改善と遮音対策

オデッセイRC型について語る際、避けて通れないのが「乗り心地」の話題です。
初期のRC型は走りのキレを重視した結果、路面からの突き上げが気になるという声もありました。
しかし、中期型でサスペンションブッシュの変更が行われ、後期型ではさらにセッティングが煮詰められたことで、しなやかな足回りを手に入れています。
路面の凹凸を角を丸めていなすような感覚は、後期型ならではの美点です。
また、静粛性の向上も見逃せません。後期型の一部グレードには、フロントドアとスライドドアに「アコースティックガラス(遮音ガラス)」が採用されています。
これにより、高速走行中の風切り音やロードノイズが大幅に低減されました。
エンジン始動時の透過音も抑えられており、ハイブリッドならではの静かな走行体験がより高まっています。
家族を乗せてゆったりと長距離移動を楽しむなら、この静粛性の差は大きな付加価値になるはずです。
e:HEVへと進化

パワートレインの基本構造は、2.0Lエンジンと2モーターを組み合わせたホンダ独自のシステムで変わりませんが、2020年のマイナーチェンジを境に名称が「i-MMD」から「e:HEV」へと変更されました。
これは単なる名前の付け替えではなく、制御ソフトウェアがブラッシュアップされていることを意味します。
加速時のエンジンの回り方や、電気走行からハイブリッド走行への切り替えがよりシームレスになりました。
燃費性能については、前期型から非常に優秀でしたが、後期型ではより実態に近い「WLTCモード」で表記されるようになっています。
実燃費の目安としては、街乗りで15km/L前後、信号の少ない幹線道路や高速道路なら18〜20km/Lをマークすることも珍しくありません。
このサイズのミニバンがこれほどまでの低燃費で走れるのは、RC4最大の武器です。
滑らかで力強い、まるでEVのような加速フィールは、一度味わうと病みつきになりますよ。
安全性能の向上
安全装備「Honda SENSING」の機能差は、RC4選びにおける最も重要なチェックポイントの一つです。
2016年の前期型デビュー当初、ホンダセンシングはまだ全車標準装備ではありませんでしたが、2017年11月の中期型への移行を機に、全タイプで標準化が完了しました。
安全性を第一に考えるなら、これ以降のモデルを基準にするのが賢明です。
機能面での最大の違いは、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)の仕様です。
前期型のACCは車速が約30km/h以下になるとシステムが解除されてしまいますが、中期・後期型は「渋滞追従機能付」となり、完全停止までサポートしてくれます。
さらに後期型では、駐車場でのトラブルを防ぐ「後方誤発進抑制機能」が追加されました。
(出典:本田技研工業株式会社『「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジして発売(2020年11月5日)』 https://www.honda.co.jp/news/2020/4201105-odyssey.html )
これにより、最新モデルに引けを取らない安全性能が確保されています。
中古車選びで後悔しないオデッセイ rc4 前期・後期の違い

ここまでは各モデルのスペック的な違いを見てきましたが、ここからは「中古車として選ぶならどの世代が正解か」という実利的な視点で解説します。
予算を抑えることと、満足度を高めること。そのバランスをどこで取るべきか、私なりの見解をまとめました。
- 渋滞追従機能付ACCの有無
- ジェスチャードアなどの先進装備
- 予約ロック機能の利便性
- ハイブリッドの経済性
- 駆動用バッテリーの寿命
- リセールバリューの動向
渋滞追従機能付ACCの有無
もしあなたが「家族で長距離ドライブによく行く」のであれば、私は強く中期型以降をおすすめします。
その理由は、やはり「渋滞追従機能付ACC」の存在です。
高速道路での渋滞中、ストップ&ゴーを車がアシストしてくれるのと、30km/hで不意にシステムが解除されるのでは、疲労感に天と地ほどの差が出ます。
前期型は価格がこなれてきており魅力的に見えますが、この機能の有無は「一度使うと戻れない」ほど便利です。
都市部の渋滞によく捕まる方にとっても、アクセルとブレーキの踏み替えが激減するメリットは計り知れません。
中古車市場でも中期型以降は人気がありますが、その分だけ所有後の満足度は高いはずです。
予算が許すなら、2017年11月以降のモデルをターゲットにしてみてください。
ジェスチャードアなどの先進装備

後期型には、周囲の視線を集める魔法のような機能が備わっています。
それが「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」です。
ドアノブに触れることなく、センサーに手をかざす流れるような動作だけでドアが開閉します。
買い物帰りで両手が塞がっている時、肘などをかざすだけでスライドドアが開く便利さは、一度体験すると感動モノですよ。
また、上位グレードの「EX」タイプには「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」も装備されており、リアバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアが開きます。
これらの装備は、単なる見栄えだけでなく、子育て世代や買い物の多い方にとっての「実用的な時短・ストレスフリー」に直結します。
こうした先進性に魅力を感じるなら、多少予算を上乗せしてでも後期型を狙う価値は十分にあります。
予約ロック機能の利便性

後期型には、痒いところに手が届く「予約ロック」機能が搭載されています。
これまでのミニバンは、スライドドアが閉まりきるのを車の横でじっと待ち、閉まった瞬間にキーを操作してロックする必要がありました。
しかし予約ロックがあれば、ドアが閉まっている最中にロック予約ができ、そのまま自宅やお店に向かって歩き出すことができます。
「たった数秒のことじゃないか」と思われるかもしれませんが、雨が降っている時や冬の寒い日には、この数秒の待ち時間がなくなるだけで劇的に快適になります。
ホンダが日本国内で初めて導入したこの技術は、毎日の生活における小さなストレスを確実に減らしてくれます。
こうした「ユーザーに寄り添った進化」が随所に感じられるのが、後期型の素晴らしいところです。
予約ロックは、特に小さなお子さんがいて目を離せないパパ・ママに高く評価されている機能です。
スマートに車を離れられるのは、実はとても大きなメリットですよ。
ハイブリッドの経済性

RC4を選ぶ最大の理由は、やはりその経済性にあります。
2.0Lクラスの自動車税で済むこと、重量税の優遇があることに加え、日々のガソリン代が抑えられるのは家計にとって非常に心強いですよね。
実際に年間1万km程度走るユーザーであれば、ガソリン車との燃料代の差は年間で数万円に達することもあります。
| 維持費項目 | 目安金額(年間) | ハイブリッドのメリット |
|---|---|---|
| 自動車税 | 約36,000円〜40,000円 | 排気量2.0L以下の税率適用 |
| 燃料代(150円/L) | 約100,000円〜120,000円 | 実燃費15km/L以上で大幅節約 |
| 車検・点検費用 | 約75,000円 | 重量税の減免措置がある場合も |
※費用はあくまで一般的な目安であり、走行条件や任意保険の内容により異なります。正確な維持費はシミュレーションされることをおすすめします。
駆動用バッテリーの寿命

ハイブリッド車を中古で検討する際、どうしても頭をよぎるのが「駆動用バッテリーの寿命」ですよね。
RC4に搭載されているリチウムイオンバッテリーは耐久性が高く、通常の使用範囲であれば10万kmを超えても元気に走っている個体がほとんどです。
しかし、形あるものですから、いつかは寿命が来ます。
もし駆動用バッテリーの交換が必要になった場合、ディーラーでの修理費用は約40万円ほどかかることもあると言われています。
多走行の前期型を安く購入する場合は、このリスクを天秤にかける必要がありますね。
購入前には必ず整備記録簿を確認し、ハイブリッドシステムの定期点検を受けているか、過去にエラーが出ていないかをチェックしましょう。
長期保証が付帯している中古車を選ぶのも、賢い自衛手段の一つです。
走行距離が極端に少ない低年式車(放置されていた可能性)も、実はバッテリーには良くありません。適度な距離を走り、メンテナンスされていた個体を選ぶのが鉄則です。
リセールバリューの動向

現在のRC4の相場は、モデルによって明確に分かれています。
2020年以降の後期型は、一時期の生産終了による希少価値も加わり、300万円台から、高年式・低走行のEXなら500万円に迫る価格で取引されることもあります。
リセールバリュー(再販価値)は非常に高く、数年後に乗り換える際も良い条件が期待できるでしょう。
一方、私がお買い得だと感じるのは200万円台前半で狙える中期型です。
ホンダセンシングも渋滞追従対応ですし、デザインも十分に現役。前期型は100万円台から探せますが、装備の差を考えると中期型との価格差をどう捉えるかが鍵になります。
予算重視なら前期、バランスの中期、ステータスと最新装備の後期といった具合に、自分の優先順位を整理して探してみてください。
※2026年3月現在のカーセレクトガイド.com調べ
オデッセイ rc4 の前期と後期の違いに関するまとめ
オデッセイ rc4 の前期と後期の違いを詳しく見てきましたが、最後に各世代の選び方をまとめておきましょう。
燃費効率という基本性能は全世代で高い水準にありますが、日々の運転支援の恩恵を受けたいなら中期型以降、そしてデザインの洗練度や静粛性、さらにはジェスチャードアなどのワクワクする体験まで求めるなら後期型が間違いありません。
RC4はどの世代を選んでも、ホンダらしい走りの良さとハイブリッドの経済性を両立した素晴らしいミニバンです。
中古車選びは縁もありますが、この記事で解説した「ACCの仕様」や「内装の変更点」を念頭に置いておけば、きっと納得のいく一台に出会えるはずです。
なお、正確なスペックや最新の情報については、ホンダ公式サイト等で最新のカタログデータを確認してください。
最終的な車両のコンディションについては、信頼できるプロのスタッフに相談し、試乗した上で判断されることを強くおすすめします。
- 迫力の顔立ちと静かな車内、先進のジェスチャードアを求めるなら後期型!
- 渋滞追従付ACCを搭載し、価格と性能のバランスが最も優れた狙い目は中期型
- 初期費用を抑えつつ、i-MMDの優れた燃費性能を享受したいなら前期型
- 多走行車を検討する際は、ハイブリッドバッテリーの保証有無を必ず確認しよう







