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GRヤリス RSの馬力は物足りない?後悔しない中古選びと実力解説

GRヤリス RSの馬力は遅い?後悔しない中古選びと実力解説

GRヤリス RSの馬力について調べていると、120PSという数値に対して「本当にスポーツカーとして速いのか」という疑問や、上位モデルのRZと比較して「恥ずかしい思いをしないか」といった不安を抱く方は少なくありません。

せっかくGRの看板を背負った車を買うのであれば、後悔だけはしたくないと考えるのは当然のことです。

ネット上では馬力アップの方法としてターボキットの装着やMT化を検討する声も見られますが、それらが現実的なエンジンチューニングと言えるのか、あるいは中古車として狙う際にどのような点に注意すべきか、判断基準が難しいところですよね。

私自身、車選びにおいてはカタログスペック以上に日常での扱いやすさを重視していますが、このRSグレードはまさに知れば知るほど奥が深い一台です。

今回は、RSグレードの真のポテンシャルを紐解きながら、あなたが納得して車を選べるよう詳しく解説していきます。

記事のポイント

  • GRヤリス RSが持つ馬力スペックの正体と実際の加速性能
  • 上位グレードRZとの違いを理解し後悔しないための判断基準
  • エンジンチューニングやターボ化といった改造の現実的な可否
  • 生産終了後の市場動向を踏まえた中古車選びのポイント
目次

GRヤリスRSの馬力は120PSで遅いか

GRヤリスRSの馬力は120PSで遅いか
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GRヤリスのエントリーを担うRSグレードですが、最高出力120馬力という数字だけで「遅い車」と決めつけるのは少し早計かもしれません。

このセクションでは、モータースポーツ直系のボディに実用的なパワートレインを組み合わせたRSの実力を深掘りしていきます。

  • 日常域ならRSは速い
  • なぜRSは恥ずかしいと言われるか
  • 期待違いと後悔しやすい?
  • RZとRSモデルの違い
  • RSは日常使いに最適なスポーツカー
  • RS専用CVTの魅力

日常域ならRSは速い

日常域ならRSは速い
カーセレクトガイド・イメージ

GRヤリス RSを実際に走らせてみると、市街地の信号待ちからの発進や、流れの速い幹線道路での合流において「意外と速い」と感じる場面が多くあります。

搭載されている1.5L直列3気筒の「M15A-FKS型」エンジンは、トヨタが長年培った技術を凝縮したダイナミックフォースエンジンであり、発進時から扱いやすいトルクを発生させます。

この特性に加えて、車両重量が1,130kgと非常に軽量に抑えられていることが、スペック以上の軽快なフットワークを生む鍵となっています。

パワーウェイトレシオの観点から見ても、軽い車体は加速だけでなく、ブレーキングやコーナリングの全てにおいてプラスに働きます。

私たちが日常的に走行する速度域においては、120馬力をフルに使い切る感覚が非常に心地よく、アクセルを踏み込む楽しさをストレートに味わえるのが特徴です。

エンジンの全長が短い3気筒レイアウトのおかげでフロント周りの軽さを感じやすく、ステアリング操作に対して鼻先がクイックに動く感覚は、並のコンパクトカーとは違う領域に達しています。

また、このエンジンの特性を支えているのが高剛性なボディとシャシーです。

WRC(世界ラリー選手権)の現場からのフィードバックを踏まえて鍛え上げられた強靭なボディは、1.5Lのパワーを余すことなく路面に伝える器としてしっかり機能しています。

エンジンの力をボディが受け止めきれずに逃げてしまうような感覚が少ないため、ドライバーは常に車との一体感を持って加速を楽しむことができるのです。

サーキットでのコンマ一秒を競うような状況でなければ、必要十分以上の機動力を持っていると断言できます。

(出典:TOYOTA GAZOO Racing「PRICE/SPECS | GR YARIS 2020モデル」

なぜRSは恥ずかしいと言われるか

なぜRSは恥ずかしいと言われるか
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一部の車好きの間で「RSは恥ずかしい」という極端な意見が出る理由は、ひとえに上位グレードである「RZ」の存在が大きすぎることに起因しています。

2020モデルのRZは272馬力を叩き出すターボエンジンと高度な4WDシステムを搭載した、いわば「競技ベースの色が濃い一台」です。

同じ攻撃的なエクステリアを持ちながら、中身がFF(前輪駆動)の1.5L NAモデルであるRSに対して、スペック至上主義の方々がギャップを感じてしまうのはある種避けられない側面もあります。

しかし、車の価値は決して最大出力の数値だけで決まるものではありません。

トヨタがRSグレードをラインナップに加えた意図のひとつは、この素晴らしいデザインと高剛性ボディを「レギュラーガソリンで、かつDirect Shift-CVTによりオートマ免許でも気軽に楽しめる」という門戸を広げることにありました。

私から見れば、日常のファッションやライフスタイルに合わせて、この特別なボディを乗りこなす姿は非常に合理的でスマートな選択に映ります。

むしろ、扱いきれないほどのハイパワーを抱えて渋滞のストレスを感じるよりも、制限速度内で車のポテンシャルの一端を引き出し、軽やかに街を駆け抜ける方がスポーツカーの本質的な楽しさに近い場合もあります。

他人の評価やヒエラルキーに縛られるのではなく、自分が車に何を求めているのかを軸に据えれば、RSという選択が恥ずかしいどころか、非常に「通」な選び方であることに気づくはずです。

期待違いと後悔しやすい?

期待違いと後悔しやすい?
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RSモデルを購入して後悔したという声を分析すると、その多くが「RZの加速性能が手に入ると思っていた」という期待値のミスマッチから生じています。

見た目が完全にスポーツカーの装いをしているため、高速道路での追い越しや急勾配の峠道で、背中を押し付けられるような加速感を期待してしまうと、1.5L NAエンジン特有の穏やかな伸びに物足りなさを感じてしまいます。

あくまでベースはスポーティな走りを気軽に楽しむための実用エンジンであることを忘れてはいけません。

また、将来的にモータースポーツへの本格的な参戦を考えている場合も注意が必要です。

RSはFF駆動であるため、RZが持つ「GR-FOUR」のような緻密な4輪トルク配分による高い次元のコーナリングは体験できません。

サーキットでのタイム更新を至上命題とするユーザーにとっては、練習を積んでもパワーや駆動方式の違いを意識する場面があり、最初からRZにしておけばよかったという後悔に繋がりやすいのです。

一方で、デザインに惚れ込み、毎日の通勤やドライブを少し特別な時間に変えたいと考えている方にとって、後悔する要素はほとんど見当たりません。

購入前に「自分が重視するのは速さの絶対値なのか、それとも車を操る質感なのか」を自問自答してみてください。

質感を重視するのであれば、RSは魅力的な選択肢となりますが、速さを求めるなら予算を積み増してでもRZを検討するべきでしょう。

このように、目的意識を明確にすることが失敗しない車選びの鉄則です。

(出典:TOYOTA GAZOO Racing「PERFORMANCE|GR YARIS 2020モデル」

RZとRSモデルの違い

RZとRSモデルの違い
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GRヤリスのグレード選びで最も重要なのが、パワートレインの根本的な構造の違いを理解することです。

RSは1.5Lの自然吸気エンジンを積み、前輪のみを駆動するFF方式を採用しています。

対するRZは1.6Lターボエンジンを搭載し、走行状況に応じて前後トルクを可変制御する4WD(GR-FOUR)を採用しています。

この違いは単なる「速さ」だけでなく、雪道での安定性やコーナリングの質感にも直結します。

ミッションについても大きな違いがあります。

RSは発進ギア付きの「Direct Shift-CVT」のみの設定となっており、誰もがスムーズに運転できる快適さを提供します。

一方、RZは当初6速MTのみの設定で、ドライバー自らが操る楽しさを追求していました(2024年の一部改良以降は8速ATのGR-DATも追加)。

RSでマニュアル操作を楽しみたい場合は、パドルシフトによる10速シーケンシャルシフトマチックを駆使することになりますが、物理的なクラッチ操作とは別物であることは理解しておく必要があります。

比較項目RS(MXPA12)RZ(GXPA16)
エンジン型式M15A-FKS(1.5L NA)G16E-GTS(1.6L ターボ)
最高出力120PS / 6,600rpm272PS / 6,500rpm(※1)
最大トルク145N・m / 4,800-5,200rpm370N・m / 3,000-4,600rpm(※1)
駆動方式FF(前輪駆動)4WD(GR-FOUR)
トランスミッションDirect Shift-CVT6速iMT(※2)
車両重量1,130kg1,280kg

※1 数値は2020年発売時の前期型モデルに基づく目安です。2024年以降の後期型ではさらに向上しています。
※2 後期型では8速ATのGR-DATも選択可能となりました。
(出典:TOYOTA GAZOO Racing「新型車GRヤリスを発売」

RSは日常使いに最適なスポーツカー

RSは日常使いに最適なスポーツカー
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RSグレードの大きなアドバンテージとして、スポーツカーらしからぬ維持費の抑えやすさが挙げられます。

WLTCモードでのカタログ燃費は18.2km/Lとされており、実際のユーザーによる実燃費データでも平均して14km/L台から15km/L程度を示すケースが見られます。

ハイパワーなスポーツカーが10km/Lを切ることも珍しくない中で、これほど経済的な数値を狙えるのは、最新の燃焼技術を投入したダイナミックフォースエンジンならではの恩恵です。

燃料についても「レギュラーガソリン」に指定されている点は、家計を預かる身としては非常に心強いポイントですよね。

昨今の燃料価格の高騰を考えると、ハイオク指定の車とはリッターあたりの価格差だけでなく、消費量の差も加わって、月々のガソリン代に数千円規模の開きが出ることもしばしばです。

燃料費を気にしすぎずに遠くまでドライブに行けるというのは、スポーツカーを楽しむ上で非常に重要な「精神的余裕」に繋がります。

また、自動車税の面でも排気量が1.5L以下(1,490cc)に収まっているため、年間の税額が比較的安価に抑えられるのも嬉しいところです。

タイヤについても、標準サイズは225/40R18で、サイズ自体は特殊な競技用タイヤに限られず、一般的な補修用タイヤでの運用が可能です。

このように、維持費の面で「普通のコンパクトカー」に近い感覚で所有できるにも関わらず、ガレージに並ぶのはあのワイドなGRボディ。

このギャップこそが、RSオーナーだけが味わえる最大の贅沢だと言えるでしょう。

(出典:トヨタ自動車「GRヤリス 主要諸元表」

RS専用CVTの魅力

「CVTは加速がもたつくから苦手」という先入観を持っている方にこそ、RSに採用された「Direct Shift-CVT」を体験してほしいと思います。

従来のベルト式CVTには発進時に滑るような感覚が出るものもありましたが、RSには発進用ギヤを追加したDirect Shift-CVTが採用されています。

これにより、信号青でのスタートや低速からの加速において、まるでマニュアル車や有段ATのようなダイレクトで力強い蹴り出しを実現しています。

加速が安定してからはスムーズなCVT制御に移りますが、その際もエンジンの回転数だけが先に上がるような違和感が抑えられており、ドライバーの意図に沿った加減速が可能です。

さらに、シフトレバーやステアリングのパドルシフトを操作すれば、10速シーケンシャルシフトマチックによるマニュアル感覚の変速を行うことができます。

峠道のワインディングを下る際にパドルでシフトダウンを行い、適度なエンジンブレーキを使いながらリズム良くコーナーを抜けていく作業は、まさにスポーツ走行の楽しさに近いものです。

AT限定免許の方でも、このパドルシフトを使いこなすことで、エンジンのおいしい回転域を意識しながら走る楽しさを存分に味わえます。

スポーツカーに乗りたいけれど、家族も運転するからオートマは譲れない、といった状況でもこのRSなら双方が満足できるはずです。

トヨタのトランスミッション技術が、馬力という数値だけでは測れない「走りの質感」を高い次元で支えていることを、ぜひハンドルを握って体感してみてください。

GRヤリスRSの馬力を補う改造と中古事情

GRヤリスRSの馬力を補う改造と中古事情
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新車販売が終了した今、RSを手に入れる方法は中古車に限られますが、同時に購入後の自分色に染める「カスタマイズ」への興味も尽きないはずです。

ここでは、改造の現実と市場の動向を冷静に分析します。

  • RSの馬力アップは困難
  • RSのエンジンチューニング
  • GRヤリスRSのターボキット
  • GRヤリスRSモデルのMT化
  • お得に買うならRSの中古が狙い目

RSの馬力アップは困難

RSの馬力アップは困難
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RSのオーナーになると、隣に並んだRZの加速が気になり、馬力アップを夢見る時期が一度は訪れるものです。

しかし、厳しい現実をお伝えしなければなりませんが、1.5L NA(自然吸気)エンジンの馬力を劇的に高めるのは非常に困難です。

ターボ車であればブースト圧の調整などでパワーを引き出す余地がありますが、空気を自ら吸い込むNAエンジンでは、根本的な吸排気の効率を上げる地道な作業が必要になります。

マフラー交換やキノコ型のエアクリーナー装着は、確かにエンジンサウンドを刺激的にし、高回転域でのヌケを良くする方向を狙えますが、これだけで馬力が10馬力も20馬力も上がるわけではありません。

仕様によっては低回転のトルクが細くなってしまい、街乗りで「遅くなった」と感じてしまうリスクすらあります。

パワーアップというよりは、アクセルレスポンスの改善や、聴覚的な満足度を高める方向で楽しむのがNAチューンの正しい作法です。

もし、どうしても「馬力の絶対値」でRZに追いつきたいのであれば、それはエンジンを丸ごと積み替えるような大掛かりな改造が必要になり、非常に大きな費用がかかってしまいます。

RSを楽しむコツは、120馬力という限られた力をいかにロスなく使い切るかという点にあります。

軽量な車体重量を活かした軽量化や、パワーを路面に伝えるためのタイヤの選択など、トータルバランスで「速さ」を構築していくのが、RSに最も適した付き合い方と言えるでしょう。

(出典:トヨタ自動車「TOYOTA、新型車GRヤリスのラインアップを発表」)
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32665480.html

RSのエンジンチューニング

RSのエンジンチューニング
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馬力自体の向上は難しくても、ドライブのフィーリングを大きく変える「エンジンチューニング」は存在します。

その代表格が、電子制御スロットルやエアフロセンサーの制御に関わる「スロットルコントローラー(スロコン)」系パーツの導入です。

現代の車は燃費や扱いやすさのためにアクセル操作への反応を穏やかに制御している場合がありますが、そこを調整することでアクセルを少し踏んだだけでもエンジンが鋭く反応するように感じられ、体感的な加速感が大きく変わります。

私自身、スロコンを装着した車両に乗ったことがありますが、その変化には驚かされます。

特に信号待ちからの出だしや、コーナーの立ち上がりでのレスポンスが改善されるため、まるで別のエンジンに積み替えたかのような錯覚さえ覚えます。

ブリッツなどの有名メーカーからは、RS向けの適合を持つ「パワスロNA」などの製品もリリースされており、比較的手を出しやすい投資で得られる満足度としては非常に高いものがあります。

RSにおけるチューニングの正解は、最大出力という「数字」を追うことではなく、ドライバーの右足に連動して鋭く反応する「レスポンス」を磨き上げることです。

これに加えて、点火系の点検や高性能なエンジンオイルの使用といった基本を徹底することで、1.5L NAエンジンの持つ本来のポテンシャルを引き出しやすくなります。

こうした調整こそが、愛車への理解を深める楽しい時間となります。

(出典:BLITZ「Power Thro NA」

GRヤリスRSのターボキット

GRヤリスRSのターボキット
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RSにボルトオンターボを装着して「リトルRZ」を作りたい、という夢を持つ方は少なくありません。

技術的には、他車種のキットを流用したり、ワンオフでターボを組んだりすることは不可能ではありませんが、それを一般的なユーザーが手を出せる範囲の「現実的なメニュー」として考えるのは少々厳しいものがあります。

まず、大きな壁となるのがエンジンの過給対応と電子制御(ECU)のセッティングです。

NAエンジンは過給を前提にしていないため、そのまま過給機を取り付けるとエンジンが破損する恐れがあります。

安全にターボ化するにはエンジンの内部パーツを強化し、燃料や点火、冷却まで含めた調整が必要になりますが、ここだけでも大きな費用が飛んでいきます。

さらに、RSのDirect Shift-CVTが大幅に増大したトルクに耐えられるかどうかという耐久性の問題もあり、トラブルの芽を摘み取るのは至難の業です。

ネット上の掲示板やSNSでターボ化の成功例を見かけることがあっても、それは大きな予算と高度な技術を持つショップのデモカーに近い存在であることが多いです。

日常の足として使いながら、信頼性を維持してターボを運用するのは極めてハードルが高いと言わざるを得ません。

速さを第一に考えるのであれば、ターボ化の費用を貯金して、素直にRZ系へ乗り換えることが最も賢明な判断と言えるでしょう。

GRヤリスRSモデルのMT化

「RSのスタイリングに惚れ込んだが、どうしてもマニュアルで操りたい」という願いから、MT化(ミッション換装)を検討する層も一定数存在します。

ベースのヤリス(標準モデル)には1.5Lの6速MT車が存在するため、そのパーツを流用すれば安価にできるのではないかという期待があるためです。

しかし、GRヤリスのシャシーは標準のヤリスと同一ではなく、専用設計の要素も多いため、マウントの位置や配線、制御系統の違いを考えると、単純な「ポン付け」はまず通りません。

特に問題になるのが、現代の車に不可欠な車両安定性制御(VSC)や衝突被害軽減ブレーキといった安全装備との兼ね合いです。

ミッションを載せ替えることでこれらの制御にエラーが発生し、安全機能が正常に作動しなくなる恐れがあります。

また、メーターパネルの表示やクルーズコントロールの作動など、電装系まで含めた整合性を取るには、専門の電装知識と相応の工賃が必要になります。

必要に応じて、公認車検を取得するための強度計算や書類作成の手間も考慮しなければなりません。

私のアドバイスとしては、RSを選ぶのであれば「進化したCVTをパドルシフトで楽しむ」という新しいスポーツカーの形を受け入れることを強くお勧めします。

もしどうしても左足でクラッチを踏む感覚が捨てられないのであれば、GRヤリスにこだわらず、標準ヤリスの6速MTモデルをベースにカスタマイズを楽しむか、あるいは中古のRZを根気強く探す方が、トータルでの満足度は高くなるはずです。

改造は「戻せる範囲」で楽しむのが、長く愛車と付き合うコツですからね。

お得に買うならRSの中古が狙い目

2024年の春、トヨタはGRヤリスの大幅なマイナーチェンジを実施しましたが、その際にRSグレードは現行ラインナップから外れました。

つまり、今からRSを手に入れるには中古車市場という「一期一会」の場が主戦場になります。

現在の相場を見ると、初期の2020年モデルであれば200万円前後から、走行距離が少ない高年式個体であれば250万円前後を超えるものまで幅広く流通しています。

新車価格が約265万円だったことを考えれば、リセールバリューは非常に堅調です。

これは、維持費が安くスタイル抜群という唯一無二のキャラクターが、多くのユーザーから支持されている表れとも言えます。

中古車選びの際は、走行距離だけでなく「どのような使われ方をしていたか」を推測することが重要です。

RSは過激なスポーツ走行をされるケースは比較的少ない傾向がありますが、車高を極端に下げていたり、大径ホイールに交換されていたりする個体は、サスペンション周りの負担を考慮する必要があります。

狙い目は、ワンオーナーで点検記録簿が完備されているノーマル車両です。

特に、2024年の生産終了直前に登録された高年式個体は、メーカー保証が残っているケースもあり、保証継承の可否を確認できれば安心材料になります。

ボディカラーについては「プラチナホワイトパールマイカ」や「プレシャスブラックパール」といった定番色が人気ですが、あえて「エモーショナルレッドII」のような鮮やかな色を選び、スポーツカーらしさを強調するのも中古車選びの醍醐味ですね。

まとめ:GRヤリス RSの馬力は日常使いで十分楽しめる

ここまで様々な角度から解説してきましたが、GRヤリスのRSモデルは「120PSの馬力では遅くて楽しめない」ような車では決してありません。

軽量なボディとレスポンスの良いエンジン、そして扱いやすいCVTの組み合わせは、日本の道路環境において「パワーを使い切る楽しさ」を安全に味わえる素晴らしいパッケージです。

過剰なスペックを追い求めるのではなく、洗練されたWRC直系のデザインと、高いボディ剛性がもたらす上質なハンドリングを日常の相棒として楽しむ。

それこそが、RSを選ぶ最大の意義だと言えます。

ぜひ一度、お近くの中古車店などで実車をチェックし、その質感に触れてみてください。

カタログ数値には表れない、トヨタがこの一台に込めた「走りの楽しさの民主化」という志を、あなた自身の感性で受け取ってもらえたら嬉しいです。

※本記事で紹介している車両のスペック、燃費、中古車相場、チューニング費用などの数値データは、あくまで一般的な目安です。正確な情報はメーカーの公式サイトや販売店等をご確認ください。また、車両のカスタマイズや購入に関する最終的な判断は、信頼できる専門家にご相談されることを推奨します。

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