ヴェゼルのフロントグリルがダサいのではないかと感じ、購入を迷ったり、すでに乗っていて人目が気になったりしていませんか。
特に新型ヴェゼルは、ボディと同色系のフロントグリルが採用されているため、一般的な黒やメッキのグリルに慣れている方には「グリルが目立たずダサいのでは」「顔つきが好みに合わない」と感じられることもあります。
しかし、純正アクセサリーを使ったフロントグリルの交換は可能で、見た目の印象を自分好みに近づける方法はいくつかあります。
純正のフロントグリルのオプションを選ぶほか、アーバンスタイルのように上品に見せたり、黒系のグリルでスポーティに引き締めたりと、種類によって雰囲気は大きく変わります。
また、価格を抑えたい場合には社外品を検討する方法もありますが、適合や品質、取り付け方法の確認は欠かせません。
そこで気になるのが、フロントグリル交換の費用や、ディーラーに依頼できるのかという点ではないでしょうか。
本記事では、こうした疑問を一つひとつ整理し、納得できるスタイル選びができるよう分かりやすくご紹介します。
記事のポイント
- ヴェゼルのフロントグリルが賛否論となるデザインの背景
- 純正アクセサリーから社外品まで選べるカスタムパーツの種類
- 部品代や工賃を含むフロントグリル交換にかかる費用の目安
- ディーラーでの依頼や社外品を選ぶ際の具体的な注意点
ヴェゼルのフロントグリルはダサいという声の真相

ヴェゼルのフロントフェイスは、Hondaが「強い存在感と精悍さ」を打ち出すデザインであるため、賛否が分かれやすい傾向にあります。
ここでは、なぜネガティブな意見が出るのか、現実的に解決できる手段があるのかについて、デザインの背景や実態を交えて詳しく掘り下げていきます。
- ヴェゼルは恥ずかしい車って本当?
- ボディ同色グリルが違和感を生む理由
- カスタムできるフロントグリルの種類
- 安全性を担保する純正オプション
- 上質に魅せるアーバンスタイル
- フロントグリルを黒にして引き締める
ヴェゼルは恥ずかしい車って本当?

インターネットの掲示板やSNSを見ていると、一部のネガティブな意見に目が留まり、この車を選ぶのが不安になってしまう方も少なくないようです。
しかし、客観的な実績を見れば、ヴェゼルは決して恥ずかしい車などではありません。
実際に、ヴェゼルは2024年上半期のSUV新車販売台数で第1位を獲得しており、日本を代表する人気SUVの一つとして確立されています。
多くのユーザーに選ばれているということは、それだけ総合的なパッケージングや走り、燃費性能などが高く評価されている証拠にほかなりません。
街中で頻繁に見かけるため「他人と被りやすくて個性を出しにくい」という贅沢な悩みを持つ方はいますが、それはヒット作ゆえの宿命と言えます。
フロントデザインに関しては、好みがはっきりと分かれやすい存在感のある意匠であるため、初見で驚いた人がネット上で極端な言葉を使って表現することがあるようです。
そのため、周囲の目を過剰に気にする必要はなく、堂々と乗って全く問題のない優れた完成度を誇る一台だと私は考えています。
ボディ同色グリルが違和感を生む理由

現行型(RV系)のヴェゼルが登場した際、「のっぺりしている」「ダサい」と感じる人が一定数いたのは、フロントマスクの構造に大きな理由があります。
これまでのSUVの多くは、クロームメッキで縁取られた大きな開口部を持ち、そこから力強さやラグジュアリーさを主張するのが一般的なデザインでした。
しかし、現行ヴェゼルはボディーとの一体感を高めた「ボディ同色グリル」を採用したのです。
これは、SUVらしい力強さにクリーンさを加え、シンプルで美しいエクステリアを成立させるための緻密な計算による造形でした。
しかし、私たちの脳内にある「自動車の顔はこうあるべきだ」という従来のイメージとギャップがあったため、最初の段階で脳がストレスを感じてしまい、それが「違和感」や「ダサい」という言葉になって現れたのだと思います。
単純接触効果(ザイアンスの法則)
人間は未知の造形に対して最初は本能的な拒絶反応を抱きやすいですが、日常の中で何度もそのデザインを目にするうちに親近感が湧き、評価が大きく変わることがあります。
実際に、発売当初は不満だったものの、街中で見慣れるうちに「むしろ先進的で美しい」と感じるようになり、標準グリルのまま愛用し続けているオーナーも大勢いらっしゃいます。
(出典:Honda企業情報サイト『新型「VEZEL」を世界初公開』)
カスタムできるフロントグリルの種類

標準装備されているボディ同色のフロントグリルがどうしても自分の好みに合わないという場合でも、諦める必要は一切ありません。
現在のアフターパーツ市場には、ユーザーのこだわりや予算に応じて、フロントの印象を劇的に変えるための様々なアプローチが用意されています。
具体的にどのようなカスタム手法があるのかを理解しておくことで、納車後や購入検討時のモヤモヤをスッキリと解消することができるでしょう。
パーツの特性を分かりやすく表にまとめましたので、参考にしてみてください。
| カスタムの種類 | 主な特徴・構造 | メリット・適したユーザー |
|---|---|---|
| ホンダ純正アクセサリー | 標準グリルを取り外して丸ごと新品の別デザインに換装する | フィッティング面の安心感が高く、適合確認もしやすい |
| 無限製フロントグリルガーニッシュ | 標準グリルに被せるPPE製パーツで、無限ロゴが入る | 無限らしいスポーティさを足したい人向け |
| 専用デカール施工 | 塩ビ製などのシートをルーバー部分に直接貼り付ける | バンパー脱着の手間がなく、コストパフォーマンスが比較的高い |
| 社外品・ラッピング | ネット通販の安価なパーツや、フィルムを貼って色を変える | 予算を抑えつつ、個性的なカラーリングを追求できる |
安全性を担保する純正オプション

前述した4つのカテゴリーの中で、最も確実な選択肢として挙げやすいのが、ホンダアクセスが提供している「純正フロントグリル単体のオプションパーツ」です。
これは標準のボディ同色グリルを取り外し、アッセンブリー(部品一式)として丸ごと新しい顔つきに交換する本格的なパーツを指します。
現行ヴェゼル向けの純正オプションとしては、「ベルリナブラック×クロームメッキ」や「ベルリナブラック×グロッシーカッパー・メタリック」といった重厚な仕様が用意されています。
標準グリルのようにボディと同化するのではなく、深みのある艶やかなブラックをベースに、メッキやカッパーの鋭い輝きを縁取りとして配置することで、これまでのSUVらしい力強さや高級感を一気に引き上げることができます。
純正オプション最大の強みは「適合の安心感」
社外品ではなく、あえて高価な純正オプションを選ぶ最大の理由は、車種ごとの装着条件や注意事項が明示されている安心感です。
ヴェゼルのフロントまわりは安全運転支援システムやカメラ類との関係も無視できないため、不適切な素材のパーツを被せると、装備によっては見え方や作動に影響する恐れがあります。
純正オプションは標準グリルを取り外して装着する仕様で、マルチビューカメラシステム装備車では別途調整・点検が必要とされるため、適合確認まで含めて選びやすいのが最大のメリットです。
部品代としては4万円台となり、ここにディーラーでの取付工賃が加わるため総額は決して安価ではありませんが、「ダサい」という不満を美しく、そして安心感を持って解消しやすい有力なオプションと言えます。
上質に魅せるアーバンスタイル

フロントグリル単体の交換だけでも車の表情は大きく変わりますが、さらに一歩進んだ洗練を求める方に向けてホンダアクセスが提案しているのが「Urban Style(アーバンスタイル)」というトータルコーディネートです。
アーバンスタイルとは、前述した「ベルリナブラック×クロームメッキ仕様の純正フロントグリル」をデザインの核(主役)として据え、そこに「フロントロアースカート」「サイドロアーガーニッシュ」「リアロアーガーニッシュ」などのボディ下部を彩る純正アクセサリー群を組み合わせることで完成する、ホンダアクセス公式のスタイル提案の名称です。
アーバンスタイルがもたらす視覚的効果
ヴェゼルはクーペライクな美しいルーフラインを持っていますが、標準のままではSUV特有の腰高感が気になる人もいるかもしれません。
そこにアーバンスタイルのコーディネートを施すことで、フロントのクロームメッキ加飾を持つグリルで顔つきに高級感を持たせつつ、車体下部に重心と統一感が生まれ、文字通り「都会の街並みに映える上質でスマートなクーペSUV」へと印象を大きく変えることができます。
もしあなたが標準の顔つきに物足りなさを感じており、「ギラギラした下品なカスタムは避けたいが、大人っぽくプレミアムな雰囲気に仕立てたい」と願っているなら、グリル単体での交換に留まらず、このアーバンスタイルの概念を取り入れて車体全体のバランスを整えるのが有力な解決策になるでしょう。
フロントグリルを黒にして引き締める

高額な純正パーツへの交換を行わずとも、フロントマスクの印象を大きく、かつスポーティに変える有効な手段が「ブラックアウト(黒化)」と呼ばれる手法です。
これは既存の標準同色グリルをそのまま活かしつつ、色味だけを黒に変更することで顔つきを引き締めるカスタムです。
ヴェゼルの標準グリルはバンパーと一体感のある造形のため、見る角度によってはフロント全体が少しのっぺりとした印象を与えがちです。
しかし、このルーバー部分をマットブラック(艶消し黒)やグロスブラック(艶あり黒)に変更することで、ヘッドライトから続く水平基調のラインが強調されます。
これにより視覚的な重心が下がって見え、SUVらしい精悍さとワイド感が増すのです。
具体的な施工方法としては、板金塗装業者に依頼して本格的な塗装を施す方法や、DIYで剥がせるラバースプレーを使用する方法、あるいは耐久性に配慮したカーラッピングフィルムを施工する方法などがあり、ご自身の予算とスキルに合わせて選択できます。
ブラックアウト時のボディカラーとの相性
- ホワイト・シルバー系ボディ:白と黒の強烈なコントラストが生まれ、フロントフェイスに明確なメリハリが出ます。最もカスタム効果が分かりやすく、若々しいスポーティさが増す王道の組み合わせです。
- カーキ・グレー系ボディ:艶消しのマットブラックを合わせることで、未塗装の樹脂バンパーのような無骨なギア感が強調され、アウトドアテイストなSUVスタイルに近づきます。
- ブラック系ボディ:ボディと同じ黒であっても、グリル部分にあえて艶消しフィルムを貼ることで質感の違い(異素材感)を出し、暗闇の中にさりげない立体感を生み出す高度なカスタマイズが可能です。
ヴェゼルのフロントグリルがダサい悩みの解決方法

違和感の原因や好みのスタイルが見えてきたら、次は具体的な解決ステップへと進みましょう。
費用や取り付け時の注意点など、失敗を避けるための実践的な知識を分かりやすく解説していきます。
- フロントグリルの社外品を選ぶ際の注意点
- 新型ヴェゼルのフロントグリル交換の手順
- フロントグリル交換をディーラーに頼む利点
- 気になるフロントグリル交換の費用相場
- 中古市場を活用した賢いパーツの購入術
フロントグリルの社外品を選ぶ際の注意点

大手のインターネット通販サイトを開くと、ヴェゼル専用をうたう安価な社外品のフロントグリルや、ルーバーに貼り付けるだけの各種メッキガーニッシュが数多く販売されています。
これらは純正オプションより安く購入できることも多く、非常に魅力的な選択肢に見えますが、購入する前には必ず相応のリスクを理解しておく必要があります。
社外品の中には海外製の大量生産品もあり、車両の個体差や商品精度によってはネジ穴の位置がズレていたり、パーツの端が浮いてしまったりと、フィッティングの精度に不満が出るケースもあります。
また、強力な両面テープで固定するカバータイプは、夏の猛暑による高熱や冬の洗車時の高圧洗浄によって、走行中に剥がれて脱落してしまう危険性も否定できません。
何より、車載センサーやカメラ類の動作に影響する可能性まで販売側が保証しているとは限らないため、予期せぬトラブルを招くことがあります。
安さだけで飛びつかず、製品の耐久性や車検対応の有無、ショップの返品条件を十分に確認し、最終的な判断は信頼できる専門家へご相談されることを強くおすすめします。
新型ヴェゼルのフロントグリル交換の手順

フロントグリルを実際に交換するための具体的な作業工程は、取り付けるパーツの構造によって難易度が天と地ほどに変わってきます。
まず、既存の同色グリルの上からメッキのモールやカーボン調のカバーを貼り付けるタイプの「ガーニッシュタイプ」や「デカール(シール)タイプ」であれば、作業は比較的シンプルです。
製品によっては車両から大きなパーツを外す必要がないため、取付面の砂や埃をきれいに洗い流し、脱脂剤を使って油分をしっかり除去した上で、慎重に位置を合わせて圧着すればDIYでも十分に高い完成度を目指せます。
しかし、純正のオプション品のように、標準グリルを取り外して装着する「フルリプレイスメントタイプ」の場合は、フロントまわりの分解作業を伴う可能性があります。
これにはクリップや固定部の位置を正確に把握する知識が必要なだけでなく、取り外す際にボディの塗装を傷つけたり、内部の配線コネクターを破損したりするリスクもあるため、十分な工具と整備経験がない限りは個人での無理な作業は避けるべきです。
フロントグリル交換をディーラーに頼む利点

パーツの交換作業をホンダの正規ディーラーに依頼することには、他では得られない極めて大きな安心感というメリットがあります。
ディーラーのメカニックはヴェゼルの車体構造や純正アクセサリーの装着条件を把握しているため、バンパーの脱着時にもクリップの破損やツメの緩みを残しにくく、純正らしいクオリティでパーツを組み付けてもらいやすいのが魅力です。
さらに重要なのが、安全装備まわりの点検・調整作業です。
現在の自動車は、外装パーツを一度取り外しただけでも、安全支援システムのカメラやセンサーの位置関係に影響することがあり、これを正しく確認するための「エーミング」と呼ばれる校正作業が必要になる場合があります。
ディーラーであれば、認証工場などの体制のもと、必要に応じて専用の診断機を用いた安全チェックや調整を相談できるため、施工後も安心して任せやすいのが大きな強みです。
なお、社外品の持ち込み交換については店舗ごとに対応方針が大きく異なるため、作業工賃の見積もりを含め、事前に必ず最寄りのホンダ販売店へ直接相談するようにしてください。
気になるフロントグリル交換の費用相場
実際にフロントグリルのカスタムを実行に移すにあたり、最も気になるのが具体的な費用の総額ではないでしょうか。
いくら見た目をかっこよくしたいと思っても、お財布に見合わない過度な出費は避けたいものです。
そこで、ホンダ純正アクセサリーを選択した場合を基準として、一般的な費用感を分かりやすく整理しました。
計画を立てる際の目安として活用してください。
| 項目 | 一般的な費用の目安(税込) | 内訳および注意すべきポイント |
|---|---|---|
| 純正交換用グリル(部品代) | 約41,000円〜45,000円前後 | 本体価格の目安です。ベルリナブラック系やクロームメッキ加飾など、選ぶ仕様により変動します |
| ディーラー取付工賃 | 約10,000円〜20,000円前後 | 標準取付時間は0.8Hで、マルチビューカメラシステム装備車は別途調整・点検0.7Hが必要です |
| 無限製デカール(部品代) | 約22,000円前後 | 貼り付けタイプのため、部品代そのものを比較的抑えられます |
| デカール取付工賃 | 約4,000円〜8,000円前後 | 標準取付時間は0.4Hと短めで、工賃を抑えやすいのが魅力です |
このように、丸ごと交換する場合は総額で約50,000円から70,000円前後の予算を見ておくと現実的ですが、店舗の立地や地域、同時装着する加飾パーツの有無によって金額は上下し、選ぶ仕様によってはそれ以上になることもあります。
※記載した数値データはあくまで一般的な目安です。正確な見積もりや最新の価格情報については、必ずお近くの正規ディーラーや公式サイトのカタログをご確認ください。
中古市場を活用した賢いパーツの購入術

もしあなたが「標準の同色グリルをぶつけて傷つけてしまったので安く直したい」と考えている、あるいは「安価に他のボディカラーのグリルを手に入れて個性的なツートン仕様にしてみたい」と考えているなら、インターネットのオークションサイトやフリマアプリといった二次流通市場をチェックしてみることをおすすめします。
実は中古パーツ市場において、現行ヴェゼルの標準フロントグリルは、新車外し品や中古品として出品されることがあり、タイミングによっては数千円台から見つかるなど、純正オプションの新品価格を大きく下回る条件で手に入る場合があります。
なぜこのような現象が起きるかというと、新車購入時や納車前後にオプションのブラックグリルやメッキグリルへ交換し、手元に残った標準グリルを不用品として売り出すケースがあるため、状態や色によっては相場がかなり低く見えることがあるのです。
この市場メカニズムを賢く利用すれば、修理費用を大きく節約したり、DIY塗装の練習用ベースとして安価に手に入れたりといった、プロ顔負けのコストダウンカスタムが可能になります。
まとめ:ヴェゼルのフロントグリルはダサいのか
ここまで様々な角度から検証してきましたが、「ヴェゼルのフロントグリルがダサい」というネット上の意見は、決して車の完成度が低いわけではなく、強い存在感を持つデザインに対する戸惑いや、従来のSUVに求められていた押し出し感とのギャップが生み出したものと考えられます。
販売実績が示す通り、このクリーンな顔つきを「先進的で素晴らしい」と支持する人もおり、見慣れることでその魅力に気づくオーナーもいらっしゃいます。
もしどうしてもデザインに納得がいかない場合でも、今回ご紹介したように、純正の洗練されたオプションパーツを選んだり、引き締まった黒グリルに変更したり、無限のデカールを活用してリーズナブルに変身させたりと、解決するためのアプローチは複数用意されています。
他人の言葉や根拠のない評判を気にして大好きな車を諦めるのは非常にもったいないことです。
自分自身の感性を信じ、必要に応じて信頼できる専門ショップやディーラーのアドバイスを受けながら、あなたにとって最高の相棒となるヴェゼルを創り上げていってください。





