コンパクトなサイズながら驚くほどの積載力を誇るホンダのフリードプラスは、アウトドアや車中泊を楽しむ方にとって非常に魅力的な一台ですよね。
しかし、実際に購入した後に自分たちのライフスタイルに合わなかったとフリードプラスを後悔する声も少なくありません。
多くのユーザーがフリードとフリードプラスで迷う場面に遭遇しますが、特に多人数乗車を想定していなかったことや燃費性能の期待値とのズレが後悔の引き金になることが多いようです。
また、中古市場でも高い人気を誇る一方でフリードプラスが高い理由に納得がいかないまま購入してしまうケースも見受けられます。
この記事では、私が調べた情報をもとに、後悔を避けるための具体的なチェックポイントを詳しくまとめてみました。
記事のポイント
- フリードとフリードプラスの決定的な構造の違い
- ユーザー評価から判明した具体的な弱点と改善策
- ガソリン車とハイブリッド車のコストパフォーマンス比較
- 新型モデルや中古車を選ぶ際に失敗しないための注意点
フリードプラスで後悔しないための購入前チェック

フリードプラスを選んでから「こんなはずじゃなかった」と思わないためには、まずこの車の特殊なパッケージングを理解することが大切です。
ここでは、私が気になった比較ポイントや、実際に所有しているユーザーのリアルな声を深掘りして整理しました。
- フリードとフリードプラスで迷う
- フリードプラスの弱点とは
- フリードの6人乗り仕様で後悔する場面
- フリードプラスの燃費
- コスパ重視ならフリードのガソリン車で十分
- フリードハイブリッドで後悔する人
フリードとフリードプラスで迷う

購入検討時に最も頭を悩ませるのが、標準の「3列シート仕様」か、2列シートの「フリードプラス」かという選択です。
フリードとフリードプラスで迷う方の多くは、「普段は4人家族だから、3列目はいらない。
その分荷室が広い方が得だ」と考えがちですが、ここに落とし穴があります。
フリードプラスは単にシートを減らしただけでなく、リアのプラットフォーム自体が専用設計になっています。
開口部を地上高335mm(FF車)まで下げた超低床構造は、自転車の積み込みや車中泊には最適ですが、後からシートを追加して6人乗りに改造することは物理的に不可能です。
ライフステージの変化を見越した判断を
例えば、お子様の部活動での送迎や、ご両親を招いての食事など、数年のうちに「あと一人乗せたい」という場面が一度も来ないと言い切れるでしょうか。
標準モデルなら跳ね上げて荷室にできる3列目が、プラスには存在しないという事実は、不意のイベント時に大きな不便さとなって顕在化します。
フリードプラスの弱点とは

私が多くのオーナーレビューを精査して見つけたフリードプラスの弱点、それは2列目シートの着座姿勢です。
荷室の床を極端に下げた設計のしわ寄せが、実は2列目の足元に来ています。
特にハイブリッド車の場合、フロントシート下にバッテリーなどのユニット(IPU)を配置している関係で、後席足元の床面が前方に向かって盛り上がっています。
「体育座り」現象による疲労蓄積
座面位置も低めに設定されているため、大人が座ると膝が腰よりも高い位置に来る、いわゆる「体育座り」のような姿勢を強いられます。
太ももの裏がシートから浮いてしまうため体重が臀部に集中し、長時間のドライブでは腰痛や疲労を誘発しやすいという指摘が目立ちます。
お子様なら問題になりにくいですが、中高生や成人のご家族を乗せる機会が多い方は、必ず試乗時に「大人が2列目に座って15分過ごす」シミュレーションを行ってください。
後席の居住性は、ライバル車であるシエンタなどと比較しても明確な差が出やすいポイントです。
快適性は個人の体格にもよるため、ご家族全員での試乗が不可欠です。
フリードの6人乗り仕様で後悔する場面

一方で、利便性を求めて標準モデルのフリードの6人乗りで後悔するパターンも存在します。
これは、2列目がキャプテンシート(左右独立形式)であることの弊害です。
ウォークスルーが可能で快適な反面、2列目に「3人横並び」で座ることができません。
5人家族の場合、どうしても一人が3列目へ移動しなければならず、結果として広大なはずの荷室スペースが半分潰れてしまいます。
2列目ベンチシート仕様との比較
「家族5人で移動しながら、荷物もたっぷり載せたい」という用途であれば、実はプラスよりも7人乗り(2列目ベンチシート)の方が適している場合もあります。
フリードプラスはあくまで「4人までの乗車+最大級の荷室」を突き詰めた尖った仕様であることを忘れてはいけません。
自分の家族構成と、友人を乗せる頻度を紙に書き出してみることを強くおすすめします。
フリードプラスの燃費

維持費の柱となるフリードプラスの燃費ですが、カタログ数値(WLTCモード)と実燃費のギャップに悩む声もあります。
ミニバン特有の前面投影面積の大きさと、1.4トンを超える車重により、特にガソリン車で荷物を満載した際の燃費悪化は顕著です。
街乗り中心では10km/L前後まで落ち込むことも珍しくありません。
燃料タンク容量36Lの制約
さらに盲点なのが、燃料タンク容量の小ささです。
超低床フロアを実現するために、FFモデルのタンクはわずか36リットルしかありません。
これは軽自動車より少し大きい程度です。
実燃費が伸びない状況で長距離レジャーに出かけると、400km程度走るごとに給油が必要になり、高速道路での給油タイミングに神経を使うことになります。
(出典:ホンダ公式:FREED+ 仕様)
| 仕様 | 想定実燃費 | 航続距離(タンク36L想定) |
|---|---|---|
| ガソリン車(街乗り) | 約10.5km/L | 約378km |
| ハイブリッド(高速) | 約18.0km/L | 約648km |
コスパ重視ならフリードのガソリン車で十分

ハイブリッド全盛の時代ですが、冷静に計算するとフリードはガソリン車で十分という結論に至る方は多いです。
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約40万円前後。
この差額を燃料代だけで回収するには、現在のガソリン価格で計算すると、年間走行距離1万km程度の人で7年から8年以上の歳月を要します。
初期投資を抑えるメリット
「元を取る」ことだけに固執せず、浮いた40万円を豪華なナビや、家族での旅行費用、あるいは将来のメンテナンス費に回す方が、満足度が高まる場合もあります。
特に短距離の送迎や週末の買い物などの「街乗り」がメインであれば、ハイブリッドの恩恵である燃費性能を十分に引き出せないため、ガソリン車の方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れます。
フリードハイブリッドで後悔する人

一方で、フリードハイブリッドで後悔する典型的な例は、「燃費が良いからお得だろう」という安易な動機だけで選んでしまったケースです。
ハイブリッドの本質的な価値は燃費数値だけでなく、モーター駆動による「静粛性」と「スムーズな加速感」にあります。
アイドリングストップからの復帰時の静かさや、渋滞時のギクシャク感の少なさは、ガソリン車では味わえない高級感を提供してくれます。
静粛性と走行距離のバランス
年間走行距離が3,000kmにも満たないような方が「燃費」だけを期待して購入すると、高い車両価格に対する費用対効果の低さに、後でがっかりすることになります。
逆に、高速道路を多用したり、毎日の通勤距離が長かったりする方にとっては、給油回数の減少という利便性も含めてハイブリッドこそが正解となります。
自分の「走り」に対するこだわりと、月々のガソリン代を天秤にかけることが大切です。
フリードプラスで後悔を避けるための選び方

時代とともに車の進化は進みます。
2024年に登場した新型モデル(3代目)の特性や、リセールバリューに優れた中古車選びのテクニックを解説します。
- 新型(3代目)フリードで後悔しやすい点
- 新型フリードのオプションで後悔
- フリードプラスが高い理由
- フリードプラス 中古車選びのポイント
- 車中泊適性の理想と現実
新型(3代目)フリードで後悔しやすい点

最新のe:HEVを搭載した3代目モデル。
非常に魅力的な進化を遂げていますが、新型フリードで後悔しないために知っておくべき変更点があります。
それは、SUV風グレードである「クロスター」の全幅が1,720mmに拡大し、ついに3ナンバー登録となったことです。
旧来の「5ナンバーサイズだから狭い路地でも安心」という強みが、デザイン優先のオーバーフェンダー装着によって一部失われています。
e:HEVの走行フィールの変化
また、パワートレインが従来の1モーター式(i-DCD)から2モーター式のe:HEVへ刷新されたことで、走行感覚がより「電気自動車」に近い滑らかなものになりました。
旧型のカチッとした変速感を好んでいたドライバーにとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
安全性能については(出典:JNCAP:自動車安全性能評価)でも高く評価されていますが、サイズ感の変化だけは、自宅の駐車環境と照らし合わせて検討すべきです。
新型フリードのオプションで後悔

見積もりシミュレーションを行うと、新型フリードのオプションで後悔するほど総額が膨らむことが多々あります。
特に「アダプティブドライビングビーム」や「マルチビューカメラ」といった最新の安全装備は、セットオプションになっていることが多く、希望の機能を一つ選ぶだけで数十万円の上乗せになることも。
必要性の仕分けが重要
例えば、11.4インチの巨大なナビゲーションやリアモニターなどは魅力的ですが、本当にスマホ連携(Apple CarPlay等)で十分ではないか?と自問自答してみてください。
コーティングや防錆塗装といったディーラーオプションも、外部の専門店に依頼した方が安く済むケースがあります。
正確なオプション構成は公式サイトでご確認いただき、予算オーバーにならないよう「絶対に譲れない機能」に優先順位をつけてください。
フリードプラスが高い理由
中古車検索サイトを見て「なぜこんなに高いの?」と驚く方も多いでしょう。
フリードプラスが高い理由は、その圧倒的な中古需要の強さにあります。
一人キャンプや車中泊ブームの追い風を受け、2列シートでフルフラットになるフリードプラスは、代わりの効かない「指名買い」が多い車種なのです。
リセールバリューという考え方
しかし、購入価格が高いということは、売却価格も高いということを意味します。
つまり、資産価値(リセールバリュー)が非常に安定しているため、3年後や5年後に手放す際の手残り金が多く、トータルの保有コストで見れば他の不人気車種よりも安く済むことが多いのです。
「高い買い物」と敬遠するのではなく、「価値が落ちにくい優良資産」として捉えるのが賢明な判断です。
フリードプラス 中古車選びのポイント

フリードプラスの中古車を狙うなら、年式によって異なる安全装備「Honda SENSING」の機能を必ず確認してください。
初期モデルでは全車速追従機能がないなど、現行モデルと比較して長距離運転の疲労軽減効果に差があります。
また、ハイブリッド車特有の悩みとして、i-DCDシステムのクラッチの挙動(ギクシャク感)が出ていないかも試乗でチェックすべき項目です。
整備履歴とスライドドアの確認
スライドドアのモーター故障やワイヤーの破断は、多走行車に多いトラブルです。
開閉時に異音がしないか、途中で止まらないかを左右共に何度かテストしましょう。
過去の整備記録簿を見て、定期的なオイル交換が行われていたか、ハイブリッドシステムのリコール作業が済んでいるかを確認することも、将来の高額修理を避けるために重要です。
中古車購入時は、本体価格だけでなく諸費用や保証範囲も比較しましょう。最終的な購入判断は、信頼できる中古車販売店の専門家にご相談ください。
車中泊適性の理想と現実

フリードプラスの最大の武器である車中泊性能ですが、カタログのような「夢の寝室」を実現するには少しの工夫が必要です。
実は、倒した2列目シートと荷室のユーティリティボードの間には、約2.5cm程度のわずかな段差が生じます。
この小さな段差が、睡眠時には背中への違和感として大きく響きます。
快適な睡眠環境の構築術
対策としては、市販の専用段差解消マットや、厚さ5cm以上のインフレータブルマットを敷くことが必須となります。
また、三列目用のエアコン吹き出し口がないため、夏場の夜間は空気が滞留しやすく、ポータブル扇風機などの追加装備も検討すべきでしょう。
「車を買えばそのままキャンプに行ける」という過度な期待をせず、自分好みにカスタマイズしていくプロセスを楽しむ姿勢が、後悔しないためのコツです。
まとめ:フリードプラスで後悔しないために
ここまで詳しく解説してきましたが、最終的にフリードプラスで後悔しないための唯一の答えは、「ミニバンという言葉に惑わされないこと」です。
フリードプラスは、5人乗りのコンパクトカーに、圧倒的な荷室と車中泊機能を付加した「マルチツール」のような存在です。
3列シートのミニバンにある「いざという時の多人数乗車」という保険をあえて捨て、趣味の空間に全振りした車なのです。
あなたの最適解を見つけるために
5人家族で、たまに実家の親を乗せるなら、間違いなく標準のフリード(特に7人乗り)を選んでください。
しかし、夫婦二人でのキャンプや、自転車を積んでの遠征、ペットとの旅行がメインなら、フリードプラスほど「ちょうどいい」車は他にありません。
購入後の豊かな生活を想像しながら、納得のいくまでディーラーで実車と向き合ってくださいね!
私の経験と調査に基づいたこの記事が、あなたの後悔のない車選びをサポートできれば幸いです。
素敵なカーライフを楽しんでくださいね!
※実際の販売価格や詳細な諸元は、必ずお近くのホンダ販売店で最新の情報をご確認ください。また、税金や諸費用、オプション費用などは別途必要となります。最終的な購入判断は自己責任において行っていただきますようお願い申し上げます。










