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プリウス50系の前期・後期の違いは?グレードの見分け方を徹底解説

プリウス50系の前期・後期の違いは?グレードの見分け方を徹底解説

プリウス50系の購入を検討しているけれど、前期型と後期型で何が違うのか、どのグレードを選べば良いのか迷ってしまうという方は多いのではないでしょうか。

トヨタの次世代プラットフォームであるTNGAを初めて採用した4代目プリウスは、2018年のマイナーチェンジを境に、見た目だけでなく安全性能や内装の質感も大きく進化しました。

中古車市場でも非常に人気が高いモデルですが、年式やグレードによって装備の差が激しいため、正しい知識を持たずに選ぶと後悔してしまう可能性もあります。

この記事では、私が実際に多くの実車に触れてきた経験をもとに、プリウス50系の前期と後期の決定的な違いや、複雑な各グレードの見分け方について、初めての方でも分かりやすくお伝えしていきます。

記事のポイント

  • 前期モデルと後期モデルの見た目における具体的な識別ポイント
  • 内装の質感やナビゲーションシステムの進化による使い勝手の差
  • 複雑なグレード構成を外装や内装から簡単に見分けるコツ
  • 予算やライフスタイルに合わせた失敗しない中古車選びの基準
目次

プリウス50系の前期と後期の違いやグレードの見分け方

プリウス50系の前期と後期の違いやグレードの見分け方

プリウス50系は、2015年から2023年まで生産されたロングセラーモデルです。

その間、2018年12月に大規模なマイナーチェンジが行われ、大きく分けて「前期」と「後期」に分類されます。

中古車を選ぶ際、まずはこの世代の違いを理解することが、納得の一台を見つける第一歩となります。

私自身、査定の現場で数多くの50系を見てきましたが、一見同じように見えても細部には明確な意図を持った変更が加えられています。

  • 前期と後期の外装デザインの違い
  • ヘッドライトとテールランプの違い
  • フロントウィンカーのLED化
  • 内装パネルの違い
  • 縦型大型ナビのとDCM標準搭載
  • 後期モデル 安全装備の標準化

前期と後期の外装デザインの違い

前期と後期の外装デザインの違い

50系プリウスの前期モデル(2015年12月〜2018年11月)は、トヨタが新しいクルマづくりの指針として掲げたTNGAを初めて導入した記念すべきモデルです。

その外装デザインは非常に挑戦的で、低重心を強調しつつ、エッジの効いたラインが多用されています。

特に「歌舞伎の隈取り」とも称されたフロントマスクは、唯一無二の個性を放っており、一目でプリウスだと分かる強烈なインパクトがありました。
(出典:トヨタ自動車『新型プリウスを発売』

対して、2018年12月のマイナーチェンジで登場した後期モデルは、デザインの方向性を大きく修正しました。

前期のアグレッシブさを抑え、より多くの人に受け入れられる「クリーンで洗練された上質感」を目指しています。

具体的には、複雑な曲線を減らして水平なラインを強調することで、視覚的な安定感と落ち着きを手に入れています。

これにより、都会的な街並みにもより自然に溶け込むスタイリングへと進化しました。

デザイン思想の変化がもたらした市場への影響

前期モデルはその尖ったデザインゆえに好みが分かれる傾向にありましたが、後期モデルへの刷新により、幅広い層から支持されるようになりました。

中古車市場においても、後期の「スッキリした顔つき」を好むユーザーが多く、価格帯にもその傾向が反映されています。

一方で、前期の独創的なスタイルをあえて選ぶファンも根強く、デザインの好みは選定時の大きな分かれ目となります。

ヘッドライトとテールランプの違い

ヘッドライトとテールランプの違い

前後期を識別する上で最も分かりやすいのが、灯火類の造形です。

前期モデルのヘッドライトは、アルファベットの「Z」字を描くように下部へ鋭く切れ込んだ形状をしており、非常に攻撃的な印象を与えます。

これに対して後期モデルでは、その切れ込みを廃止し、水平に細長く伸びるシャープなデザインに変更されました。

この変更だけで、フロントマスク全体の印象がガラリと変わるから不思議なものです。

リアセクションも劇的な変化を遂げています。

前期を象徴する縦に長いテールランプは、車両の上部からバンパー付近まで一気に突き抜けるようなラインを形成していました。

後期ではこれが全面的に見直され、リアゲートの中央から左右へ水平に広がる横長のデザインになりました。

この意匠変更は、車両をより低く、そして幅広く見せる視覚効果を生んでおり、現代のトレンドに即したアップデートと言えます。

フロントウィンカーのLED化

細部に目を向けると、ライティング技術の進化も見て取れます。

前期モデルではフロントウィンカーに電球式が採用されていましたが、後期モデルからはLEDへとアップグレードされました。

点灯した瞬間にパッと明るくなるLEDのキレの良さは、高級感を演出するだけでなく、周囲からの被視認性を高める安全上のメリットもあります。

また、フロントバンパー周辺のレイアウトも整理されました。

フォグランプ・アクセサリーランプの配置変更

この変更により、後期モデルはフロントマスクの下回りがスッキリとし、ワイド&ローな構えがより強調されています。

前期はパーツが密集したメカニカルな印象、後期は各パーツを整理したスマートな印象と言えるでしょう。

内装パネルの違い

内装パネルの違い

内装においては、車内の雰囲気を左右する加飾パネルのカラーリングに大きな変更がありました。

前期モデルでは、ハンドル下部やシフト周り、センターコンソールのトレイ部分に、陶器のような艶感を持つ「ホワイト加飾」が採用されていました。

これは「先進性」や「クリーンさ」を表現したもので、デビュー当時は非常に斬新に映りました。

しかし、ユーザーからは「光の反射が気になる」「汚れが目立ちやすい」といった声もあり、後期モデルではこれらが艶のあるブラック加飾(ピアノブラック調)へと統一されました。

ステアリングの加飾もブラックになったことで、運転席周りの統一感が増し、より上質で落ち着いた空間へと進化しています。

内装色として「クールグレー」を選択した場合には一部に明るい色が残りますが、基本的にはブラック基調へとシフトしたと考えて間違いありません。

実用性とデザインの両立

私自身、中古車の査定をしていて感じるのは、ブラックパネルの方が長年使用しても「色あせ」や「古さ」を感じにくいという点です。

ホワイトパネルは経年による汚れが目立つことがありますが、ブラックは高級感を維持しやすいメリットがあります。

ただし、指紋などの脂汚れはブラックの方が目立つため、車内にクリーニングクロスを常備しておくのがおすすめです。

縦型大型ナビのとDCM標準搭載

縦型大型ナビのとDCM標準搭載

後期モデルの目玉の一つが、コネクティッド機能の強化です。

後期モデルの「A」グレード以上の車両には、11.6インチの「T-Connect SDナビゲーションシステム」が設定されました。

まるでタブレットのような縦型の巨大な画面は、それまでの車の常識を覆すインパクトがあります。

地図と音楽、あるいは地図とエアコン操作など、画面を上下に分割して表示できるため、利便性は飛躍的に向上しました。

さらに重要なのが、後期モデルから全車に専用通信機「DCM(Data Communication Module)」が標準搭載されたことです。

これにより、3年間無料でT-Connectサービスが利用できるようになり、オペレーターサービスやドアロックの遠隔確認などが可能になりました。
(出典:トヨタ自動車『T-Connect』公式サイト

車が常にインターネットと繋がっている安心感は、一度体験すると手放せません。

中古車選びにおけるナビの注意点

前期モデルでも一部の特別仕様車や後付けで大型ナビを備えているケースはありますが、システムとしての統合性は後期モデルの方が一歩リードしています。

特にスマホ連携や将来的なサポートを重視するのであれば、DCMが搭載された後期モデルを選ぶメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

なお、詳細な適合やサービス内容については、最新の情報をトヨタ公式サイトで確認することをお忘れなく。

後期モデル 安全装備の標準化

後期モデル 安全装備の標準化

50系プリウスを語る上で、安全性能の進化は外せません。

前期モデルでは、予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense P」は上級グレードには標準装備でしたが、量販グレードの「S」や「E」ではメーカーオプション扱いでした。

そのため、中古車を探す際は「Sグレードだけど安全装備が付いていない」という個体に注意する必要があります。

対して後期モデルでは、全グレードに「Toyota Safety Sense」が標準装備されました。

歩行者(昼間)を検知する機能や、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールなど、長距離ドライブをサポートする機能が漏れなく付いてきます。

また、駐車場でのペダル踏み間違い事故を抑止する「インテリジェントクリアランスソナー」の搭載率も後期では大幅に向上しています。
(出典:国土交通省『先進安全自動車(ASV)技術』

プリウス50系の前期と後期のグレードの見分け方と選び方

プリウス50系の前期と後期のグレードの見分け方と選び方

50系プリウスのグレード構成は「E」「S」「A」「Aプレミアム」の4段階が基本ですが、それぞれに特性がはっきりしています。

見た目や内装のわずかな違いからグレードを特定する方法を知っておけば、店頭での車選びがぐっと楽しく、そして確実なものになります。

ここでは各グレードの急所を突いた見分け方を伝授します。

  • 量販SグレードとEグレードの違い
  • 上級Aグレードの豪華な装備
  • 本革シートを備えたAプレミアム
  • ツーリングセレクションの見分け方
  • 4WDのE-Four
  • 中古車選びのポイント

量販SグレードとEグレードの違い

量販SグレードとEグレードの違い

エントリーモデルの「E」グレードは、カタログ燃費の最高値を叩き出すための「燃費スペシャル」とも呼べる存在です。

徹底的な軽量化のため、他のグレードが43Lの燃料タンクを積む中、Eグレードだけは38Lに抑えられています。

外装での決定的な違いは、リアワイパーが装備されていない点です(寒冷地仕様を除く)。

リアウィンドウがスッキリしていればEグレードの可能性が高いです。

一方の「S」グレードは、プリウスのスタンダードであり、最も多くのユーザーに選ばれたグレードです。

ファブリックシートやウレタン製または合成皮革巻きのステアリングなど、必要十分な装備が整っています。

前期のSグレードは安全装備がオプションだったため、ステアリング右側のスイッチ類の有無で装備の充実度を確認するのがコツです。

項目EグレードSグレード備考
燃料タンク容量38L43L軽量化のための設定
リアワイパー非装着標準装備一部仕様を除く
動力用バッテリーニッケル水素リチウムイオン前期・後期で変更あり
シート調整マニュアル上下調整付Eはシンプル設定

上級Aグレードの豪華な装備

「A」グレード以上は、一気に「高級車」としての側面が強まります。

外観での見分けポイントは、ドアミラーの鏡面にある「ブラインドスポットモニター(BSM)」のインジケーターです。

斜め後ろの車両を検知して光るこのロゴがあれば、それはAグレード以上の証です。

また、フロントウィンドウに車速が浮かび上がる「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」も標準装備されています。

内装では、運転席に8ウェイのパワーシートが備わり、電動で細かなポジション調整が可能です。

特に腰を支えるランバーサポートは、腰痛持ちの方には嬉しい装備でしょう。

前期モデルにおいてもAグレードならトヨタセーフティセンスPが標準だったため、中古車として選ぶ際の安心感は一段と高まります。

本革シートを備えたAプレミアム

本革シートを備えたAプレミアム

50系の頂点に君臨するのが「Aプレミアム」です。

このグレードを識別するのは極めて簡単で、シートの素材が「本革」であればプレミアムです。

ステアリングやドアトリムの質感も高められており、車内に乗り込んだ瞬間に漂うプレミアムな雰囲気は格別です。

また、ナノイー機能付きのオートエアコンなども標準装備されています。

さらに特筆すべきは、後期モデルのAプレミアムに採用された「シートベンチレーション」です。

シート表面から熱気を吸い込み、夏場の蒸れを解消してくれるこの機能は、高級輸入車などでも限られたモデルにしか付かない贅沢装備です。

「一度使ったら、ベンチレーションなしの革シートには戻れない」という声も多く、中古市場でも非常に高く評価されています。

プレミアムグレードだけの快適装備

静粛性についても、Aプレミアムは吸音材や遮音材の配置が工夫されており、下位グレードよりも一段と静かな移動空間を実現しています。

快適性を最優先にするのであれば、迷わずAプレミアムを狙うべきでしょう。

もちろん、その分価格は上がりますが、所有満足度はそれに見合うだけのものがあります。

ツーリングセレクションの見分け方

ツーリングセレクションの見分け方

「S」「A」「Aプレミアム」の各グレードに設定されている「ツーリングセレクション」は、走りの質感を高めたパッケージです。

最大の特徴は、専用デザインの17インチアルミホイールです。標準グレードの15インチ(ホイールキャップ付)に比べて、デザイン性が高く、非常に精悍な足元になっています。

リア周りにも違いがあります。

ツーリングではリアバンパー下部のディフューザー状のパーツが「ブラック塗装」されており、標準グレードの無塗装樹脂に比べて質感が大幅にアップしています。

走行面では、大径タイヤと専用サスペンションの組み合わせにより、高速走行時のビシッとした安定感が際立ちます。

ただし、最小回転半径が5.1mから5.4mへ広がるため、取り回しには少し注意が必要です。

4WDのE-Four

4WDのE-Four

50系プリウスで初めて設定された電気式4WDシステム「E-Four」。

これは後輪を専用のモーターで駆動する仕組みで、主に発進時や雪道での安定性をサポートします。

実はこのE-Four搭載車と2WD車では、搭載されているバッテリーの種類が異なることがあります。
(出典:トヨタ自動車『プリウスをマイナーチェンジ』

一般的に2WDモデルの主要グレードには「リチウムイオン電池」が、4WDモデルおよび2WDのEグレードには「ニッケル水素電池」が採用されています。

リチウムイオンは小型・軽量で効率に優れますが、ニッケル水素は低温環境下での安定性に定評があります。

雪国で使うのであれば、バッテリー特性も含めてE-Four(ニッケル水素搭載)を選ぶメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

中古車選びのポイント

中古車選びのポイント

結局、どの50系プリウスを買うのが正解なのでしょうか。

私自身の見解としては、以下の3つのパターンが王道だと考えています。

中古車相場は常に変動していますが、プリウスのような人気車種は走行距離が伸びていても価格が下がりにくい傾向があります。

一方で、しっかりとメンテナンスされてきた個体であれば、10万キロを超えても元気に走り続けるタフさを持っています。

予算を決める際は、車両本体価格だけでなく、車検残やタイヤの摩耗状態なども含めた総額で判断するようにしましょう。

正確な中古車相場については、大手の中古車検索サイトなどで最新情報を確認してください。

プリウス50系の前期や後期のグレードの見分け方まとめ

プリウス50系の前期・後期、そしてグレードごとの見分け方について詳しく解説してきました。

一見すると同じように見える50系ですが、デザインの変遷やグレードごとの装備の差を理解することで、自分にとって本当に必要な機能が何なのかが明確になったのではないでしょうか。

最後になりますが、車選びにおいて「百聞は一見に如かず」です。

この記事で得た知識を持って、実際に中古車販売店で実車を確認してみてください。

ライトの形を確かめ、シートに座り、ナビを操作してみる。その実体験こそが、後悔しない車選びの最大の武器になります。

なお、この記事で紹介した数値や装備内容は一般的な目安であり、年式や一部改良のタイミングで変更されている場合があります。

正確な情報は必ずメーカーの公式サイトを確認し、最終的な判断は信頼できる専門家や販売店に相談の上、自己責任で行ってください。

あなたのカーライフが、最高の一台とともに素晴らしいものになることを心から願っています。

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